【愛媛新聞/社説】 愛国心教育、「国防や国旗国歌尊重、領土・資源確保など、国民の義務を前面に打ち出し、国民を縛る。人権も、個人より国益を優先。愛国心の強要は国への服従を促す」
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1: これをピンチと言わずして◆aoV9UPlvFw 2014/05/03(土)23:50:41 ID:3d7W6Wbqk
思想及び良心の自由は、これを侵してはならない(憲法第19条)。学問の自由は、これを保障する(23条)。
思想統制で国民を戦争に駆り立てた苦い経験の後に獲得した、大切な条項だ。
この平和の礎が、教育の現場で崩される危機にある。
安倍政権は今、防衛力増強と愛国心育成教育を連動し、強力に推し進めている。教育や思想信条への政治介入は許されない。
平和国家の変貌を黙って見過ごすことはできない。
昨年末に閣議決定した国家安全保障戦略には「わが国と郷土を愛する心を養う」と明記された。
愛国心の養成が安保政策の中に位置づけられた意味は、極めて重い。
今年に入り文部科学省は、歴史教科書の南京事件や従軍慰安婦の記述に対し、政府見解を尊重するよう教科書検定基準を改正した。
また、「重大な欠陥がある」と判断した教科書は不合格にするとまで踏み込んだ。
教育行政への自治体首長の権限強化を柱とする地方教育行政法改正案も、今国会の成立を目指す。
衆院審議で下村博文文科相は、首長と教育委員会による総合教育会議について、「愛国心教育を推進する」など教育内容に関わる
大綱策定ができるとし、教員人事や教科書採択を協議することも容認した。
政権の意向を教育現場に行き渡らせようとする思惑が明らかだ。教育の政治的中立性を奪う危険が大きく懸念が募る。
慎重な審議を求めたい。
小中学校の道徳は来年度にも教科に格上げし、検定教科書や記述式評価を導入する。
思想信条など個人の内面の自由を侵害することなど万が一にもあってはならず、厳しく監視を続ける必要がある。
一連の教育政策は、特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認、憲法改正の動きとセットであることに留意したい。
自民党の日本国憲法改正草案は、国防や国旗国歌尊重、領土・資源確保など、国民の義務を前面に打ち出し、国民を縛る。
人権も、現行憲法は「公共の福祉」、すなわち多くの人々の幸せに反しない限り保障するが、草案は「公益及び公の秩序」に反しない範囲
の保障に置き換え、個人より国益を優先する。
憲法とは個人の権利を保障するため国家権力を規制するものだ。その立憲主義の精神を忘れてはならない。
教育もまた、一人一人の幸せを生むためにあると心に刻みたい。愛国心の強要は国への服従を促す。
戦争の悲しい歴史が証明した愚を、あらためて思い起こさなければならない。
国を愛する心は、誰もが尊重され生かされる中で、おのずと生まれてくるに違いない。愛せる国をつくることにこそ力を尽くしたい。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201405036599.html
思想統制で国民を戦争に駆り立てた苦い経験の後に獲得した、大切な条項だ。
この平和の礎が、教育の現場で崩される危機にある。
安倍政権は今、防衛力増強と愛国心育成教育を連動し、強力に推し進めている。教育や思想信条への政治介入は許されない。
平和国家の変貌を黙って見過ごすことはできない。
昨年末に閣議決定した国家安全保障戦略には「わが国と郷土を愛する心を養う」と明記された。
愛国心の養成が安保政策の中に位置づけられた意味は、極めて重い。
今年に入り文部科学省は、歴史教科書の南京事件や従軍慰安婦の記述に対し、政府見解を尊重するよう教科書検定基準を改正した。
また、「重大な欠陥がある」と判断した教科書は不合格にするとまで踏み込んだ。
教育行政への自治体首長の権限強化を柱とする地方教育行政法改正案も、今国会の成立を目指す。
衆院審議で下村博文文科相は、首長と教育委員会による総合教育会議について、「愛国心教育を推進する」など教育内容に関わる
大綱策定ができるとし、教員人事や教科書採択を協議することも容認した。
政権の意向を教育現場に行き渡らせようとする思惑が明らかだ。教育の政治的中立性を奪う危険が大きく懸念が募る。
慎重な審議を求めたい。
小中学校の道徳は来年度にも教科に格上げし、検定教科書や記述式評価を導入する。
思想信条など個人の内面の自由を侵害することなど万が一にもあってはならず、厳しく監視を続ける必要がある。
一連の教育政策は、特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認、憲法改正の動きとセットであることに留意したい。
自民党の日本国憲法改正草案は、国防や国旗国歌尊重、領土・資源確保など、国民の義務を前面に打ち出し、国民を縛る。
人権も、現行憲法は「公共の福祉」、すなわち多くの人々の幸せに反しない限り保障するが、草案は「公益及び公の秩序」に反しない範囲
の保障に置き換え、個人より国益を優先する。
憲法とは個人の権利を保障するため国家権力を規制するものだ。その立憲主義の精神を忘れてはならない。
教育もまた、一人一人の幸せを生むためにあると心に刻みたい。愛国心の強要は国への服従を促す。
戦争の悲しい歴史が証明した愚を、あらためて思い起こさなければならない。
国を愛する心は、誰もが尊重され生かされる中で、おのずと生まれてくるに違いない。愛せる国をつくることにこそ力を尽くしたい。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201405036599.html
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