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1: 雨宮◆3.yw7TdDMs 2015/09/08(火)19:37:11 ID:kMw
内戦が続くシリアなどから欧州に難民が押し寄せている。今年になって既に40万人に迫る勢いだ。
受け入れの中心国であるドイツは「欧州各国が責任を分かち合わなければ」と負担の分担を求める。
英仏なども受け入れに前向きな姿勢に転じたが、消極的な国も多く、EU全体の足並みはそろわない。
それぞれの国に任せるだけでは対応に限界があるだろう。
国際的な協力が不可欠で、日本もできるだけの支援策を検討する必要がある。
シリアを逃れた人たちは日本にも身を寄せている。2014年に約60人が難民認定を申請し、今後も増える可能性がある。
だが日本の門戸は極めて狭い。法務省入国管理局が昨年、シリア難民と認定したのは3人にとどまった。
難民申請全体でも、5千人に対して認定はわずか11人だった。
ドイツや英国のシリア難民の認定率は90%前後といい、あまりの差に日本への批判が強まっている。
国情の違いを勘案しても、同じ難民条約の締結国として「後ろ向き」と映る対応は見直さねばならない。
ところが、法務省がまとめた第5次出入国管理基本計画案は世界の潮流に逆行する印象がぬぐえない。
首をかしげるのは「偽装滞在者」の締め出しに力点を置いている点だ。
難民申請者は6カ月経過すれば日本での就労が可能となる。法務省によると、
制度を悪用して申請を繰り返す例が多く、大半が「借金逃れ」などで母国を離れた人だという。
法務省は、迫害の恐れがある難民には該当せず、申請権を制限するなどの対策が必要とする。
しかし、NPO法人「難民支援協会」は、「偽装滞在者」の多くは技能実習生の不法残留で、
難民認定の問題とするのは筋違いと指摘する。国連難民高等弁務官駐日事務所は、
真に保護を必要とする申請者が偽装扱いされないよう、慎重な対応を日本政府に求めている。
法務省は、性別を理由に虐待される恐れのある女性などを保護する「新たな形態の迫害」を計画に盛り込む方針という。
「狭き門」を改善する姿勢であるなら評価したい。
将来、日本周辺で大量の難民が発生する事態もないとはいえない。
その場合の受け入れの在り方も、今から真剣に考えておくべきだろう。
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201509/0008375766.shtml
受け入れの中心国であるドイツは「欧州各国が責任を分かち合わなければ」と負担の分担を求める。
英仏なども受け入れに前向きな姿勢に転じたが、消極的な国も多く、EU全体の足並みはそろわない。
それぞれの国に任せるだけでは対応に限界があるだろう。
国際的な協力が不可欠で、日本もできるだけの支援策を検討する必要がある。
シリアを逃れた人たちは日本にも身を寄せている。2014年に約60人が難民認定を申請し、今後も増える可能性がある。
だが日本の門戸は極めて狭い。法務省入国管理局が昨年、シリア難民と認定したのは3人にとどまった。
難民申請全体でも、5千人に対して認定はわずか11人だった。
ドイツや英国のシリア難民の認定率は90%前後といい、あまりの差に日本への批判が強まっている。
国情の違いを勘案しても、同じ難民条約の締結国として「後ろ向き」と映る対応は見直さねばならない。
ところが、法務省がまとめた第5次出入国管理基本計画案は世界の潮流に逆行する印象がぬぐえない。
首をかしげるのは「偽装滞在者」の締め出しに力点を置いている点だ。
難民申請者は6カ月経過すれば日本での就労が可能となる。法務省によると、
制度を悪用して申請を繰り返す例が多く、大半が「借金逃れ」などで母国を離れた人だという。
法務省は、迫害の恐れがある難民には該当せず、申請権を制限するなどの対策が必要とする。
しかし、NPO法人「難民支援協会」は、「偽装滞在者」の多くは技能実習生の不法残留で、
難民認定の問題とするのは筋違いと指摘する。国連難民高等弁務官駐日事務所は、
真に保護を必要とする申請者が偽装扱いされないよう、慎重な対応を日本政府に求めている。
法務省は、性別を理由に虐待される恐れのある女性などを保護する「新たな形態の迫害」を計画に盛り込む方針という。
「狭き門」を改善する姿勢であるなら評価したい。
将来、日本周辺で大量の難民が発生する事態もないとはいえない。
その場合の受け入れの在り方も、今から真剣に考えておくべきだろう。
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201509/0008375766.shtml
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